院長の名峰・名山コラム

院長の名峰・名山コラム

学生時代から登山に親しみ、全国さまざまな山を訪ね歩いている院長が、日本の名峰・名山をご紹介します。地域に伝わる文化や健康法、季節の健康アドバイスなどを交えてお話しますので、楽しみながら、皆さまの健康な毎日にお役立てください。

1月の山 富士山(静岡県・山梨県)

富士山

今月ご紹介する名山

富士山
所在地:静岡県・山梨県
標高:3,776m

お正月こそ、眺めてみたい山

富士山は静岡県と山梨県にまたがる活火山。標高3,776mの日本最高峰で、日本三霊山の一つに数えられます。いまの時期は真っ白に雪化粧をして、一番富士山らしい姿を見せてくれています。
この雄大で美しい富士山に、日本人は古来魅せられてきました。古くは『竹取物語』などの古典文学や『万葉集』の和歌にも登場し、『冨士嶽三十六景』などの芸術の題材としても、非常に注目されてきた山といえます。
一時期ごみの散乱が問題となったこともありますが、現在ではボランティアの方の活動などにより、富士山は本来の美しさを取り戻してきています。非常に喜ばしいことだと思います。
※冬の富士山は危険ですので、登山はお控えください。

郷土料理は、富士山麓ならではの美味しさ

富士山の麓は、富士山からの雪解け水が湧き出し、樹海の樹々は鮮やかで、空気がとてもきれいなところです。
静岡県は、富士山麓のこうした環境を利用したにじますの養殖が盛んで、収穫量は日本一、二を争うほどです。にじますはサケ科の淡水魚で、とても高い栄養素を含んでいます。からだを健康に保つビタミンB群、カルシウムの吸収をよくするビタミンD、肌の健康維持を助けるビタミンEなどが豊富です。食べ方は、甘露煮や燻製、味噌漬けなど多彩な料理を楽しめます。
また、山梨県の郷土料理「ほうとう」も美味です。コシのある平太の麺を味噌仕立ての汁で煮込み、南瓜や里芋、山菜など、富士山麓の味覚をたっぷりと加えます。身体もとても温まるので、富士登山の後に身体を休ませながら、ぜひ賞味したい逸品です。

寒いとき、冷えはどうしても身体に影響をもたらします

冬のこの時期、冷え症に悩まれている方も多いのではないでしょうか。
冷え症は、女性ホルモンの乱れからくることが多い、更年期特有の症状とされてきました。しかし、最近では、若い女性にも冷えを訴える方が増えています。冬でも軽装化しているファッション、食生活も一因でしょうか。
冬は手足が冷えないように手袋や厚めの靴下を使うのはもちろん、厚手のインナーを身につけるのも有効な対策です。身体の中央の器官が温められれば、手足の先への血液循環も活発になります。下半身の冷えを訴える女性も多いので、ボトムスにウールのものを着るなど、特に温めるように意識してください。
そのほかにも、食事も身体を温めるものを選ぶなど、毎日の生活の中で、身体の冷えない習慣を身に付けることが大切です。

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2月の山 岩木山(青森県)

岩木山

今月ご紹介する名山

岩木山
所在地:青森県
標高:1,625m

津軽の人々から親しまれる「お岩木様」

今回の名峰・名山コラムは、円錐形の姿から津軽富士とも呼ばれ、青森県の最高峰でもある「岩木山」をご紹介します。
岩木山は津軽平野のどこからでも見える独立峰で、大学時代を弘前で過ごした私にとって、とても馴染み深い山です。
津軽地方では、岩木山は地域のシンボルとして、「お岩木山」「お岩木様」と親しまれてきました。毎年旧暦8月1日には、国の重要無形民俗文化財にも指定されている例大祭「お山参詣」が行われ、多くの人が参加してその年の豊作と家内安全を祈願します。
また岩木山は、固有種であるミチノクコザクラなど、希少な高山植物が自生していることでも知られています。避難小屋「鳳鳴ヒュッテ」の近くには、ミチノクコザクラの群生地があり、登山に訪れた方を楽しませています。

雄大な自然がもたらす冬の恵み

岩木山の山岳丘陵地帯は昼夜の気温差が大きく、土壌も肥沃で、りんご作りには絶好の場所。色づきが良く、風味豊かなりんごを育てることができるのです。私も、毎年寒い時期になると、どうしてもこの味を思い出してしまいます。
「りんごを食べると医者いらず」という言葉があるように、りんごは大変栄養価の高い果物です。ビタミンCやミネラルに加え、塩分の排出を助けるカリウムが多く含まれています。食物繊維も豊富なので、整腸作用も期待できます。
また、冬の東北地方といえばスキーに行かれる方も多いでしょう。岩木山にもスキー場が営まれ、例年多くの行楽客でにぎわっています。弘前市内から自動車で約30分という好立地に加え、周辺には温泉も多く、スキー旅行の候補としておすすめしたいですね。

寒さ対策で健康な毎日を

この季節になると、肩こりや腰痛、神経痛でお悩みの方が多いのではないでしょうか。それらの症状は、寒さが原因になっていることがあります。痛みなどの刺激を伝える末梢神経(知覚神経)は、身体全体に広がっていますが、その中には筋肉の隙間を通って伸びているものもあります。それが寒さで硬くなった筋肉に挟まれると、圧迫されて痛みの刺激が伝わり、肩こりや腰痛、神経痛を起こしやすくなるのです。
そのような症状のある方は、毎日の暮らしの中で肩や腰を温かくするように工夫すると、症状が緩和されることがあります。服装の選び方も身体を冷やさないようにして、カイロなども上手に使いたいですね。また、毎日ゆっくりと入浴することも有効な対策です。40度前後のお湯にみぞおちあたりまでつかり、身体を後ろへそらしぎみにした姿勢で汗が出るまで10~15分入浴します。これで身体が十分に温まります。

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3月の山 十勝岳連峰(北海道)

十勝岳連峰

今月ご紹介する名山

十勝岳連峰
所在地:北海道
標高:主峰・十勝岳2,077m

2,000m級の雄大な山々

春らしい暖かな日差しが感じられる3月は、間もなく芽吹きの季節が訪れる北海道の十勝岳連峰をご紹介しましょう。
十勝岳連峰の主峰は、標高2,077mの十勝岳。その十勝岳を中心にして、北はオプタテシケ山(2,012m)、美瑛岳(2,052m)、南は上ホロカメットク山(1,920m)、富良野岳(1,912m)という2,000m級の山々が連なります。
十勝岳の登山ルートは多彩で、比較的高い標高まで舗装道路が整備されているため、夏には多くの人が山歩きを楽しみます。冬季、積雪期となると登山は厳しさを増しますが、熟練した登山者にとってもなかなか挑戦しがいのあるものです。
ただし、十勝岳は活火山ですので、立ち入り規制に従うのは当然のこと、状況に応じて引き返す判断も求められます。火山情報をよく確認してから入山することをおすすめします。

一年を通して楽しめる、十勝岳温泉

十勝岳では、冬のスキーはもちろん、春登山や春スキーも盛んで多くの観光客が訪れます。また、夏には可憐な高山植物の花々が、秋にはみごとな紅葉が山を彩り、登山者の目を楽しませてくれます。一年を通して、多くの人々を魅了する山といえるでしょう。
そんな十勝岳の中腹にある十勝岳温泉は、標高1,280mと北海道で最も高い位置にある温泉です。とびきりの絶景を眺めながら、酸性とカルシウムという2種類の泉質の、源泉かけ流しの温泉をゆったりと楽しめます。体力回復や身体を休ませるのにぴったりで、登山者を中心に十勝岳温泉は親しまれています。

つらい花粉症は、症状を軽くする工夫を

この季節、花粉症にお悩みという方は多いのではないでしょうか。花粉症患者の人数は正確にはわかっていませんが、日本人の約3割が花粉症という調査結果もあります。
花粉症の原因は、人の身体に入ってきた花粉に対し、身体が自然に起こす免疫反応です。この免疫反応が過剰に働いたとき、くしゃみや鼻水といった諸症状が現れるのです。
予防法としては、マスクを着けることが一般的ですが、実はそれだけでは十分ではありません。帰宅したら顔を洗う、毛織物よりつるつるした科学繊維の衣類を選ぶなど、花粉を室内に持ち込まない工夫も大切です。また、症状が出始めたら、なるべく初期のうちに医師に相談し、体のバリア機能を保つことをおすすめします。

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4月の山 吉野山(奈良県)

吉野山

今月ご紹介する名山

吉野山
所在地:奈良県
標高:858m(青根ヶ峰)

歴史の趣深い、日本有数の桜の名所

今回の名峰・名山コラムは春にちなんで、日本有数の桜の名所として知られる吉野山をご紹介します。
吉野山は、奈良県南部に連なる大峰連山の北端、約8kmにわたる山域を指し、この一帯は、古くから日本の歴史に登場した由緒ある土地。古事記・日本書紀にも記述があり、南北朝時代には後醍醐天皇により南朝の都が置かれるなど、エピソードは尽きません。
周辺地域一帯は、1936(昭和11)年に吉野熊野国立公園となり、2004(平成16)年には、吉野山および高野山から熊野にかけての霊場と参詣道が「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産にも登録されました。深い伝統と豊かな自然が息づくこの地の魅力は、何度訪れても尽きることがありません。

吉野で味わう、美しい桜と葛菓子

4月になると、吉野山にはたくさんの桜が咲き誇ります。200種、3万本にも及ぶといわれるこれらの桜は、奈良時代に役行者が金峯山寺(きんぷせんじ)を開いた後に、信徒たちが寄進したとされるもの。日本古来のシロヤマザクラという品種が多く、花の色と葉の色が調和した美しさには、ソメイヨシノとはまた違った味わいがあります。
また、花より団子と申しますが、名産の「吉野葛」を使った和菓子もぜひ味わいたいところです。この季節に合わせ、桜をテーマにした春らしい葛菓子を用意している老舗も多くありますので、食べ比べて楽しむのも風流ではないでしょうか。

生活習慣に気をつけて、気持ちの良い新生活を

4月は季節の変わり目であると同時に、新生活を始める人も多い時期。気候の変化が体の不調につながるだけでなく、環境の変化からストレスも溜まりやすくなります。心身ともに健康に過ごせるよう気を配りましょう。
まず、この時期は気温の変化が大きく「かぜ」をひきやすくなります。こまめな手洗い、うがいなどで予防を心がけてください。
また、気持ちのよい季節なので、適度な運動を心がけると良いでしょう。身体を動かすことはストレス解消にもつながり、心の健康に役立ちます。ストレスを緩和するためには、早寝早起きや規則正しい食事を心がけるなど、生活習慣を改善することも大切です。せっかくの新生活ですから、心も身体も健康に過ごしたいですね。

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5月の山 石鎚山(愛媛県)

石鎚山

今月ご紹介する名山

石鎚山
所在地:愛媛県
標高:主峰・天狗岳1,982m

西日本最高峰。山頂からは絶景が望めます

5月の連休には遠方へお出かけという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今月は名峰・名山コラムもすこし遠出して、西日本最高峰・石鎚山をご紹介します。
「西日本の最高峰」「四国の屋根」として知られる石鎚山。主峰、天狗岳が見せる独特の威容は、一度見たら忘れられない素晴らしさです。もちろん、最高峰であるだけに登山には難所も多く、4カ所の鎖場(安全確保のため鎖が固定された場所)が古くから設けられてきました。登山ファンにとっても、挑みがいのある山といえるでしょう。山頂近くまで上ると、天候しだいで海の向こうに中国地方や九州地方の山々までが見渡せます。
※初心者の方は迂回路もありますのでご安心ください

自然の恵みを味わう石鎚山系の旅

石鎚山系の山麓は地下水量が多い地域として知られ、地下水が噴出する「自噴井」が広範囲に分布しています。これらは「うちぬき」と呼ばれ、湧き出る水は一年を通して清涼で、噴出量も豊か。古くから飲用水、生活用水、農業用水、工業用水などに使われ、人々の暮らしを支えてきました。ミネラル分をバランス良く含むうちぬきの水は、「日本の名水百選」にも選ばれています。
この地を訪れると、特産品として有名な「ゆべし(柚餅子)」や、うちぬきの水を使った豆腐など、自然の恵みを生かしたさまざまな味が楽しめます。石鎚山系の豊かな自然を感じると同時に、伝統の食文化を大切に受け継ぐ土地柄が伺えるような気がします。

多くの病気に結びつく、たばこのリスク

5月31日は、WHO(世界保健機関)が制定した「世界禁煙デー」。そこで、今回の健康の話題は、たばこのリスクについて取り上げてみたいと思います。
たばこの煙に含まれる有害物質は、肺がんをはじめ、さまざまな病気の要因となることがよく知られています。例を挙げると、ぜんそくや慢性肺疾患といった呼吸器系の病気や、十二指腸潰瘍など消化器系の疾患、また循環器にも影響を及ぼし、心拍数や血圧など各種の数値を悪化させて病気のリスクが高まってしまいます。
このような害が知られながらも禁煙が難しいのは、ニコチンが脳に作用して、中毒症状を引き起こすからです。現在では、ガムや貼り薬などでニコチンを体に入れながら、たばこの習慣をなくしていく治療法もあります。禁煙に失敗したことがある方も、一度医師に相談してみてはいかがでしょうか。
世界禁煙デーからの1週間、日本では「禁煙週間」として啓発イベントなどが実施されます。この機会に、喫煙の習慣や自分の健康を見直してみるのもいいですね。

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6月の山 御嶽山(長野県・岐阜県)

御嶽山

今月ご紹介する名山

御嶽山
所在地:長野県・岐阜県
標高:3,067m

民謡・木曽節でもお馴染み、木曽を代表する神聖な山

今回の名峰・名山コラムは民謡の木曽節でもおなじみ、「御嶽山」をご紹介します。
御嶽山は、7世紀初期に修験者によって開山された霊山で、木曽を代表する山として現代でも親しまれています。
御嶽山の登山のみどころは、5つの火口湖。なかでも、標高2,905mの「二ノ池」は、日本で最も高い場所にある湖沼です。さらに、御嶽山は「滝の山」といわれるほど滝が多い山でもあります。豊かな降水量と森林に恵まれ、大きな高低差をもつこの山では、日本の滝100選に選ばれた根尾の滝をはじめ多様な滝の姿を楽しむことができます。

「五平餅」「すんき」など名物がたくさん

御嶽山のある木曽地方にはユニークな名物がたくさんあり、お土産を選ぶのがいつも楽しみです。
まずは「五平餅」。柔らかめに炊いたうるち米を小判形や団子にして串に刺し、味噌や醤油をつけて焼く五平餅は、木曽・伊那地方の郷土料理として有名です。江戸時代、米の貴重な頃に作られはじめ、めでたい食べ物としてお祝いの日に食べられてきました。
他には、塩を一切使わず植物性乳酸菌でカブを発酵させて作る、この地方独特のユニークな漬物「すんき」もよく知れられています。原料の成分をほぼ変化させないすぐれた保存食品で、この地域では冬の定番の食べ物です。最近の研究では、アレルギー抑制などの効果も指摘されているようです。

梅雨に起こりやすいぜんそくは、普段からの対策を心がけて

梅雨を迎えると、高温多湿によるダニの繁殖や不安定な天候から「ぜんそく」の発作が起こりやすくなります。ぜんそくはアレルギー症状と思われがちですが、実際は気管支の「慢性的な炎症」で、アレルギー以外にもたばこの煙や化学物質、自律神経の乱れなどさまざまな要因が原因で起こります。
ぜんそくの治療は発作が出ていないときが肝心です。普段から身の回りを清潔にしてダニなどのアレルギー源を遠ざけたり、たばこやアルコールを控えるなど、気を配っておくとよいでしょう。薬も規則正しく服用し、発作を起こさないようコントロールしながら毎日を楽しく過ごしたいですね。

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7月の山 燧ケ岳(福島県)

燧ケ岳

今月ご紹介する名山

燧ケ岳
所在地:福島県
標高:柴安嵓 2,356m

尾瀬にそびえる東北最高峰

7月の山は「夏の思い出」で有名な尾瀬。尾瀬国立公園にある、東北最高峰「燧ケ岳」(ひうちがたけ)をご紹介します。
燧ケ岳は最高峰の柴安嵓(しばやすぐら)を筆頭に、俎嵓(まないたぐら)、赤ナグレ岳、ミノブチ岳、御池岳の5峰から成っています。御池や尾瀬沼から登ると俎嵓に、尾瀬ヶ原から登ると柴安嵓に最初に登ることになります。どの峰からも360度の大パノラマが楽しめ、季節や天気によっては、富士山が見える日もあります。
また、燧ケ岳の高山植物は、尾瀬の美しい自然に文字通り一花添える存在。この時期でしたら、キヌガサソウが見頃を迎えています。登山道周辺にも白い花を咲かせていますので、探してみてはいかがでしょう。

山河の幸を味わう「山人料理」

燧ケ岳のある檜枝岐村は、高山に囲まれた標高1000m近い土地であるため、稲作に適した土地とはいえません。しかし、そのために独自の食文化が発達し、登山者や観光客にとっては、独特の郷土料理を愉しむことができる地となっています。
山河の幸に工夫を凝らしたこの地の郷土料理は、「山人料理」と呼ばれます。そばや山菜、熊やうさぎなどの肉、川魚など、さまざまな素材を活用した山人料理は風味豊か。現地の宿でのんびりと、こうした料理を味わうのも、登山の醍醐味の一つですね。

今の季節、夏風邪にご注意

夏休みには登山や旅行をされる方も多いと思います。そのためにも、普段からの体調管理を大切にしたいですね。
俗に「夏風邪」という言葉があるほど、夏は風邪をひきやすい季節です。冷房のきいた部屋では、鼻やのどの粘膜が乾燥し、免疫力が低下します。また、屋内外の温度差から自律神経のバランスが崩れやすい時期でもあります。
対策としては、規則正しい生活をする、栄養のある食事をとる、睡眠を十分にとるなど、体力を失わないよう気を配るのが大切。冷房の温度は、職場などによっては難しいかもしれませんが、28度程度にするのがおすすめです。それでも夏風邪をひいたときは、「免疫力が落ちている」という身体からの警告と受け止め、ゆっくり休養するようにしましょう。

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8月の山 白馬岳(長野県・富山県)

白馬岳

今月ご紹介する名山

白馬岳
所在地:長野県・富山県
標高:2,932m

魅力豊かな夏のアルプスを登る

「白馬」といえば、まず冬のスキーを連想する方が多いと思います。しかし、実は夏の登山も非常に魅力的な地域です。今回ご紹介するのは、白馬の名前の由来になった「白馬岳(しろうまだけ)」。近傍の杓子岳、鑓ヶ岳とともに「白馬三山」と呼ばれる名山です。
この山の見どころは、何といっても「白馬大雪渓」でしょう。「雪渓」とは夏も雪が解けずに残った場所で、白馬大雪渓は、日本三大雪渓にも挙げられる大規模なものです。夏でも気温約0度の雪渓を歩いていると、これぞアルプスの自然だと感じられます。
長さ数kmに及ぶ雪渓を抜けると、今度は高山植物の花々を見ることができます。このコントラストもまた、白馬岳にしかない景観ではないでしょうか。

新しい名物料理も登場。そばの名産地

水と空気のきれいな白馬一帯は、上質なそばの産地として知られてきました。近年では、伝統的なそば料理だけではなく、フランス・ブルターニュ地方に伝わるそば料理「ガレット」が、白馬の新名物として話題を呼んでいるそうです。
ガレットはそば粉を使った生地に肉、魚、卵、チーズなどさまざまな食材をトッピングする料理です。白馬の自然の中で育った農産物をトッピングすると、いちだんとおいしく感じられます。栄養も取りやすく、これからの時期にもぴったりな食べ物ではないでしょうか。

夏バテ防止は食生活から

私たちの身体は、夏の暑さのなかで体温を一定に保つため、いつも無理をしています。この無理が続くと、疲労感や熱っぽさ、食欲不振など、さまざまな不調が現れるようになります。これらの総称が、俗に言う「夏バテ」です。
夏バテを防ぐには、まずしっかり栄養を取ることが大切。身体のなかでのエネルギー生産を助ける、ビタミンB1を含む食べ物がおすすめです。食材としては、例えば豚肉やうなぎなどがビタミンB1を豊富に含んでいます。さっぱりとした麺類はこの時期おいしいですが、炭水化物に偏るために疲れやすくなります。なるべく、薬味や具材の入ったものを選ぶようにしましょう。
ほかにも、こまめに水分を取るなど、日々の心配りが夏バテを防ぎ元気に過ごす秘訣です。

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9月の山 鳥海山(山形県・秋田県)

鳥海山

今月ご紹介する名山

鳥海山
所在地:山形県・秋田県
標高:2,236m

東北地方を代表する名山

9月の山は「秋田富士」「出羽富士」とも呼ばれる、東北を代表する名山「鳥海山」をご紹介します。
鳥海山は急な傾斜が少ないため比較的登りやすく、初心者からベテランまで、大勢の登山客が訪れます。中腹にある火口湖「鳥海湖(とりのうみ)」周辺では、夏になり残雪が溶けるころに、高山植物が一面に花を咲かせます。これからの季節も、秋の紅葉、冬の雪景色と、時期によってさまざまな表情を楽しませてくれることでしょう。
また、裾野が日本海にまで広がり、海抜0mから登ることができる珍しい山でもあります。海上からもよく見えるため、かつては航海する船の目印にもなったようです。

山海の恵みを享受する鳥海山の秋

日本海に面する鳥海山一帯は、「アワビ」「岩ガキ」「アオサ」「ハタハタ」などの海の幸が、名物として知られています。特にハタハタは国内有数の漁獲量を誇り、郷土料理として古くから愛されています。この地域で食べるハタハタ鍋やハタハタ寿司は絶品です。
もちろん、鳥海山の自然がはぐくんだ山菜やきのこなど、山の幸も豊富。その上、山麓に控える本荘平野は米どころとして知られています。これからの実りの季節、この地の食卓はおいしい食べ物であふれることでしょう。

メタボリックシンドローム対策は生活習慣が肝

「食欲の秋」といいますが、気になるのが「メタボリックシンドローム」。
メタボリックシンドロームとは、内臓のまわりに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」を要因として、高血糖や高血圧、脂質異常が引き起こされた状況をいいます。放置しておくと動脈硬化が進み、心臓病や脳卒中といった、命にかかわる病気にもつながります。
メタボリックシンドロームは生活習慣と深くかかわっていますので、日々の暮らしを見直すことが、そのまま改善につながります。例えば、体を動かすことを習慣づける、食事はバランス良く3食を取るなど、日ごろの積み重ねで内臓脂肪を減らすことができるのです。
秋は「スポーツの秋」でもあります。旬のものを規則正しく食べ、適度に運動をする。そんな健康的な生活習慣作りにもぴったりな季節ですね。

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10月の山 八甲田山(青森県)

八甲田山

今月ご紹介する名山

八甲田山
所在地:青森県
標高:主峰・大岳1,585m

本州最北部の火山は、湿原植物の宝庫

10月の「名峰・名山コラム」では、本州最北部に位置する雄大な火山「八甲田山」をご紹介します。
新田次郎の作品を映画化した『八甲田山』でご存じの方も多いことと思いますが、私にとっては大学時代の思い出の地です。私の通っていた弘前大学は、世界遺産である白神山地、岩木山、梵珠山、そして八甲田山の雄大な大自然に囲まれていました。
八甲田山は八甲田火山群の総称で、正式には「八甲田連峰」といいます。弘前市の東側に連なっており、1,585mの高さを誇る大岳が、八甲田連峰を代表する山です。この主峰に、高田大岳、井戸岳、赤倉岳などを合わせた10の山々が北八甲田、 櫛ケ峰をはじめとする6峰が南八甲田と呼ばれています。 美しい紅葉を見せるブナやミズナラの天然林のほか、多くの湿地があることから湿原植物の宝庫ともなっています。

木々が美しく色づく、八甲田の秋

10月に入るとちょうど見頃を迎えるのが、燃え立つような美しい紅葉。昼夜の寒暖の差が大きくなり、山の木々が鮮やかに色づきます。10月下旬ごろには初雪の便りも届き、真っ白な雪と紅葉の見事なコントラストを楽しめることも。この時期の八甲田はかなり冷え込みますが、周囲には温泉が数多くあります。大自然に抱かれた秘湯でゆっくり温まることができます。
また、秋は食の楽しみも豊富です。八甲田からは少し離れますが、小川原湖(東北町)ではシラウオが秋漁の最盛期に。刺身やてんぷら、卵とじなどで食べると美味しいこの魚は、ミネラルやビタミン類が豊富で、さらにカルシウムの補給にも役立ちます。美味しい旬の食材を健康づくりにも生かしましょう。

秋の健康アドバイス

空気が乾燥するこの時期に気を付けたいのは呼吸器系の疾患です。気温が急に下がり始め、気管支喘息などの発作が起こりやすくなります。水分を十分に補給し、ホコリやたばこの煙をなるべく吸わないようにするなどの工夫をしましょう。咳やのどの痛みを伴う風邪にも注意が必要です。こまめに手洗いやうがいをし、睡眠をしっかりとるなど、風邪予防の基本を心がけてください。
また、秋の花粉症も気になる季節です。秋の花粉症は、イネ科の植物や、ブタクサ、ヨモギなどの雑草類の花粉が原因となります。鼻炎やくしゃみ、かゆみなど、気になる症状がある方は、一度検査を受けることをおすすめいたします。当クリニックでもアレルギー疾患に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

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11月の山 槍ヶ岳(長野県・岐阜県)

槍ヶ岳

今月ご紹介する名山

槍ヶ岳
所在地:長野県・岐阜県
標高:3,180m

登山者からは、憧れの名峰

今回の「名峰・名山コラム」は、日本百名山の一つで通称「槍」と呼ばれ、日本で五番目に高い山「槍ヶ岳」をご紹介します。
岐阜県と長野県の県境に位置するこの山は、名前の如く天に槍をつく形が特徴。その姿から「日本のマッターホルン」とも呼ばれ、登山者からは憧れの的となっています。天空を鋭く突く槍の穂先が美しく、私にとっても学生の頃から非常に魅力的な山でした。
付近には四季折々の豊かな植生を堪能できる上高地があります。北海道と上高地だけに分布するシラビソ、サワグルミ、ケショウヤナギなどが特徴で、特にケショウヤナギの林は上高地を代表するもの。一帯は林野庁の自然保護林に指定されています。

登山の後に食べる「信州そば」は格別

槍ヶ岳の麓の街、長野県松本市。松本といえば、信州そばが有名です。長野県の信州そばは、日本での生産量第1位を占めています。現在食べられている麺線状そば(そば切り)の由来は、江戸時代に、中山道の本山宿(現長野県塩尻市)から始まったといわれています。細めの平打ちで、ぽそぽそ切れるのが信州そばの特長。そばの端につゆをちょいとつけて、ズルズルすするたびに口の中が繊細な香りでいっぱいになります。
そばの主成分はでんぷんで、他の穀類と比べて必須アミノ酸を豊富に含みます。また、そば(そば粉)に含まれる特徴的な機能成分としてルチンがあげられます。ルチンはポリフェノールの仲間で、毛細血管の働きを十二分に引き出す能力を持っています。寒い季節の登山の後は、温かく栄養価も高い信州そばがまた格別です。

いよいよ冬到来。風邪には十分気をつけて

寒くなり始めたこの時期、特に気をつけたいのは風邪です。風邪の9割はウィルス性。そのウィルスに対して抵抗力をつけるためには、規則正しい生活をすることが大切です。
まず予防の1つ目として、十分な睡眠をとることを心がけましょう。夜は免疫を高めるリンパ球が増えてくれる時間なので、このとき身体を休ませることが大切です。2つ目は、手洗いの習慣です。手には意外と多くの細菌が付いていますが、水で30秒間手を洗うことで細菌が80%減るといわれています。3つ目はうがい。水やお茶を喉の奥に溜めてから「ガラガラ」と声を出して3回程うがいをしましょう。4つ目は、バランスのとれた食事です。風邪の予防に、鼻や喉の粘膜を強くするビタミンAや、免疫力を強化するビタミンC、免疫物質を作るタンパク質を多く含んだ食事をとるようにしてください。
また、インフルエンザの対策には予防接種も有効です。予防接種は、寒さが本格的になる今の時期(11~12月中)に受けておくようにしましょう。

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12月の山 立山連峰(富山県)

立山連峰

今月ご紹介する名山

立山連峰
所在地:富山県
標高:主峰・雄山3,003m

天と地をつなぐ場所として崇拝された霊山

今回の「名峰・名山コラム」は、富士山、白山と並ぶ日本三霊山の一つ、「立山」をご紹介します。
立山は、古くから立山修験と呼ばれる山岳信仰の対象でした。噴気がもうもうと立ち上がる地獄谷は「地獄」、端正にそびえる立山は「浄土」とみなされ、その景観に信者は地獄と浄土を見たといわれます。立山連峰は立山三山「雄山(おやま)、大汝山(おおなんじやま)、富士の折立(おりたて)」の山並みを総した名称で、広義には北アルプスのうち、黒部川の西側に連なる山域の総称を指すこともあります。雄山の頂上には、「雄山神社峰本社」があり、参拝の方が多く訪れます。祝詞をあげてもらい、お払いを受けることができます。私も、この山の神秘性には魅了されました。
また、立山は高山植物の宝庫でもあります。「コバイケソウ」「ヨツバシオガマ」「チングルマ」などの花たちが、厳しい自然環境の中、美しく咲き誇る姿を見ることができます。

今でも冬の風物詩、立山の寒もち

一年で一番寒い時期につくことから「寒もち」といい、このお餅を食べると一年間健康に過ごせるといわれています。
立山連峰山麓の立山町では、1月上旬から2月上旬頃の、寒の入りから寒明けまで寒もち作りの最盛期となります。立山町の「かあちゃん」たちが作った「食彩工房たてやま」でも寒もち作りが始まります。ここでは、立山町で作られている最高級の餅米(新大正餅米)を100%使用しています。鮮やかな彩りの餅ですが、全て天然色素・無添加です。立山に行ったおりには、ぜひおみやげに購入したい一品です。
また、春から秋にかけて登山に出かけるなら、立山連峰の登山玄関口「室堂」、ミクリガ池の傍に、標高2,410mに位置する日本最高所の一軒宿、みくりが池温泉があります。登山の後、ゆっくり温泉に浸かって身体を休ませましょう。なお、冬は休業していますので、ご注意ください。

忘年会のシーズン、胃腸を大切に

忘年会シーズンでもあるこの季節、胃腸は酷使せず、大事に過ごしたいものです。心身ともに疲れているうえ、飲んだり食べたりする機会が多くなりますと、ストレスに加え、胃腸や肝臓をいため、大きく体調を壊す原因にもなります。胃が疲れているときには、ビタミンUをとっていたわってあげましょう。ビタミンUはキャベツなどに含まれる成分で、胃酸の分泌を抑え、胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にするので、胸のむかつきなど、胃のトラブルを解消してくれます。水溶性なので、スープや煮物にすると効率よく摂取できます。
例えば、キャベツたっぷりのスープやロールキャベツを食事に一品添えるだけでも違います。また、規則正しい食事を心がけ、ゆっくり、よく噛み、腹八分目でとどめておくことも大切です。できるだけ脂肪分の多い食べ物や刺激のある食べ物も避けましょう。胃に負担がかかり、胃壁を傷めてしまうことがあります。大量のアルコールも、胃酸と胃粘液のバランスが崩れて、胃粘膜が荒れる原因となります。

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