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院長の名峰・名山コラムcolumn

7月の山 燧ケ岳(福島県)2018.08.24

7月の山 燧ケ岳(福島県)

今月ご紹介する名山

燧ケ岳
所在地:福島県
標高:柴安嵓 2,356m

尾瀬にそびえる東北最高峰

7月の山は「夏の思い出」で有名な尾瀬。尾瀬国立公園にある、東北最高峰「燧ケ岳」(ひうちがたけ)をご紹介します。
燧ケ岳は最高峰の柴安嵓(しばやすぐら)を筆頭に、俎嵓(まないたぐら)、赤ナグレ岳、ミノブチ岳、御池岳の5峰から成っています。御池や尾瀬沼から登ると俎嵓に、尾瀬ヶ原から登ると柴安嵓に最初に登ることになります。どの峰からも360度の大パノラマが楽しめ、季節や天気によっては、富士山が見える日もあります。
また、燧ケ岳の高山植物は、尾瀬の美しい自然に文字通り一花添える存在。この時期でしたら、キヌガサソウが見頃を迎えています。登山道周辺にも白い花を咲かせていますので、探してみてはいかがでしょう。

山河の幸を味わう「山人料理」

燧ケ岳のある檜枝岐村は、高山に囲まれた標高1000m近い土地であるため、稲作に適した土地とはいえません。しかし、そのために独自の食文化が発達し、登山者や観光客にとっては、独特の郷土料理を愉しむことができる地となっています。
山河の幸に工夫を凝らしたこの地の郷土料理は、「山人料理」と呼ばれます。そばや山菜、熊やうさぎなどの肉、川魚など、さまざまな素材を活用した山人料理は風味豊か。現地の宿でのんびりと、こうした料理を味わうのも、登山の醍醐味の一つですね。

今の季節、夏風邪にご注意

夏休みには登山や旅行をされる方も多いと思います。そのためにも、普段からの体調管理を大切にしたいですね。
俗に「夏風邪」という言葉があるほど、夏は風邪をひきやすい季節です。冷房のきいた部屋では、鼻やのどの粘膜が乾燥し、免疫力が低下します。また、屋内外の温度差から自律神経のバランスが崩れやすい時期でもあります。
対策としては、規則正しい生活をする、栄養のある食事をとる、睡眠を十分にとるなど、体力を失わないよう気を配るのが大切。冷房の温度は、職場などによっては難しいかもしれませんが、28度程度にするのがおすすめです。それでも夏風邪をひいたときは、「免疫力が落ちている」という身体からの警告と受け止め、ゆっくり休養するようにしましょう。