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院長の名峰・名山コラムcolumn

2月の山 岩木山(青森県)2018.08.24

2月の山 岩木山(青森県)

今月ご紹介する名山

岩木山
所在地:青森県
標高:1,625m

津軽の人々から親しまれる「お岩木様」

今回の名峰・名山コラムは、円錐形の姿から津軽富士とも呼ばれ、青森県の最高峰でもある「岩木山」をご紹介します。
岩木山は津軽平野のどこからでも見える独立峰で、大学時代を弘前で過ごした私にとって、とても馴染み深い山です。
津軽地方では、岩木山は地域のシンボルとして、「お岩木山」「お岩木様」と親しまれてきました。毎年旧暦8月1日には、国の重要無形民俗文化財にも指定されている例大祭「お山参詣」が行われ、多くの人が参加してその年の豊作と家内安全を祈願します。
また岩木山は、固有種であるミチノクコザクラなど、希少な高山植物が自生していることでも知られています。避難小屋「鳳鳴ヒュッテ」の近くには、ミチノクコザクラの群生地があり、登山に訪れた方を楽しませています。

雄大な自然がもたらす冬の恵み

岩木山の山岳丘陵地帯は昼夜の気温差が大きく、土壌も肥沃で、りんご作りには絶好の場所。色づきが良く、風味豊かなりんごを育てることができるのです。私も、毎年寒い時期になると、どうしてもこの味を思い出してしまいます。
「りんごを食べると医者いらず」という言葉があるように、りんごは大変栄養価の高い果物です。ビタミンCやミネラルに加え、塩分の排出を助けるカリウムが多く含まれています。食物繊維も豊富なので、整腸作用も期待できます。
また、冬の東北地方といえばスキーに行かれる方も多いでしょう。岩木山にもスキー場が営まれ、例年多くの行楽客でにぎわっています。弘前市内から自動車で約30分という好立地に加え、周辺には温泉も多く、スキー旅行の候補としておすすめしたいですね。

寒さ対策で健康な毎日を

この季節になると、肩こりや腰痛、神経痛でお悩みの方が多いのではないでしょうか。それらの症状は、寒さが原因になっていることがあります。痛みなどの刺激を伝える末梢神経(知覚神経)は、身体全体に広がっていますが、その中には筋肉の隙間を通って伸びているものもあります。それが寒さで硬くなった筋肉に挟まれると、圧迫されて痛みの刺激が伝わり、肩こりや腰痛、神経痛を起こしやすくなるのです。
そのような症状のある方は、毎日の暮らしの中で肩や腰を温かくするように工夫すると、症状が緩和されることがあります。服装の選び方も身体を冷やさないようにして、カイロなども上手に使いたいですね。また、毎日ゆっくりと入浴することも有効な対策です。40度前後のお湯にみぞおちあたりまでつかり、身体を後ろへそらしぎみにした姿勢で汗が出るまで10~15分入浴します。これで身体が十分に温まります。