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院長の名峰・名山コラムcolumn

11月の山 槍ヶ岳(長野県・岐阜県)2018.08.24

11月の山 槍ヶ岳(長野県・岐阜県)

今月ご紹介する名山

槍ヶ岳
所在地:長野県・岐阜県
標高:3,180m

登山者からは、憧れの名峰

今回の「名峰・名山コラム」は、日本百名山の一つで通称「槍」と呼ばれ、日本で五番目に高い山「槍ヶ岳」をご紹介します。
岐阜県と長野県の県境に位置するこの山は、名前の如く天に槍をつく形が特徴。その姿から「日本のマッターホルン」とも呼ばれ、登山者からは憧れの的となっています。天空を鋭く突く槍の穂先が美しく、私にとっても学生の頃から非常に魅力的な山でした。
付近には四季折々の豊かな植生を堪能できる上高地があります。北海道と上高地だけに分布するシラビソ、サワグルミ、ケショウヤナギなどが特徴で、特にケショウヤナギの林は上高地を代表するもの。一帯は林野庁の自然保護林に指定されています。

登山の後に食べる「信州そば」は格別

槍ヶ岳の麓の街、長野県松本市。松本といえば、信州そばが有名です。長野県の信州そばは、日本での生産量第1位を占めています。現在食べられている麺線状そば(そば切り)の由来は、江戸時代に、中山道の本山宿(現長野県塩尻市)から始まったといわれています。細めの平打ちで、ぽそぽそ切れるのが信州そばの特長。そばの端につゆをちょいとつけて、ズルズルすするたびに口の中が繊細な香りでいっぱいになります。
そばの主成分はでんぷんで、他の穀類と比べて必須アミノ酸を豊富に含みます。また、そば(そば粉)に含まれる特徴的な機能成分としてルチンがあげられます。ルチンはポリフェノールの仲間で、毛細血管の働きを十二分に引き出す能力を持っています。寒い季節の登山の後は、温かく栄養価も高い信州そばがまた格別です。

いよいよ冬到来。風邪には十分気をつけて

寒くなり始めたこの時期、特に気をつけたいのは風邪です。風邪の9割はウィルス性。そのウィルスに対して抵抗力をつけるためには、規則正しい生活をすることが大切です。
まず予防の1つ目として、十分な睡眠をとることを心がけましょう。夜は免疫を高めるリンパ球が増えてくれる時間なので、このとき身体を休ませることが大切です。2つ目は、手洗いの習慣です。手には意外と多くの細菌が付いていますが、水で30秒間手を洗うことで細菌が80%減るといわれています。3つ目はうがい。水やお茶を喉の奥に溜めてから「ガラガラ」と声を出して3回程うがいをしましょう。4つ目は、バランスのとれた食事です。風邪の予防に、鼻や喉の粘膜を強くするビタミンAや、免疫力を強化するビタミンC、免疫物質を作るタンパク質を多く含んだ食事をとるようにしてください。
また、インフルエンザの対策には予防接種も有効です。予防接種は、寒さが本格的になる今の時期(11~12月中)に受けておくようにしましょう。